新巨人の星

巨人の星の続編、新巨人の星。

左腕投手の星飛雄馬が、左腕の故障により人知れず引退、何と有料で草野球チームの助っ人をやっているという設定からスタートする。

かつてのライバル、花形満や親友、伴宙太との再会。再び入団テストを経て巨人軍入りし、代打要員の後に右腕投手へ転向。

何ともハチャメチャなストーリー展開だ。

それにしても、やはり続編というのは難しいものだな、とつくづく思う。 前作との矛盾点がどうしても出てきてしまうのだ。

例えば飛雄馬は左腕の小指が完全に動かなくなったはずなのだが、それでは復活できないから新巨人の星では肩を壊した事になっている。

それはさておき、ちょうど巨人が苦しい時期に連載がスタートし、巨人軍と共に飛雄馬が復活していくというカタルシスはある。

投げられないからピッチングマシーンを買ってひたすら打撃の練習をした、という飛雄馬の独白には感動できた。

伴が人目につかない様に、自家が経営する会社の工場での特訓をさせたり、次第に飛雄馬の復活を盛り上げていく。

そして前作からお決まりの、主人公を鍛えたいが為の「寝返り」(笑)。
前作では父の星一徹が、最大のライバルであり毛嫌いしていたオズマの居る中日コーチに就任、飛雄馬の弱点をオズマに授け、さんざん痛めつける。

新巨人の星での寝返りは、伴宙太と、飛雄馬が復活できた原因でもある、専属コーチのビル・サンダー。

彼がまた、伴宙太の口利きで阪神のコーチに就任し、敵になる。

だがそこには、星を本来の右利きを活かし、右投げ投手になって欲しい、という伴とサンダーの想いがこめられていた。

こうしたサプライズがあるから、予定調和を破る面白さが本作にもあるのだろう。

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