空手バカ一代

空手家・大山倍達の半生を描いた伝記的作品。だが、ほぼフィックションと考えて良さそうだ。

寸止めでの組手を主体とする日本の伝統的空手界に異を唱え、邪道と謗りを受けながらも実際に打撃を当てる独自の空手(フルコンタクト空手)を提唱、国内や海外を転戦する姿を追った第一部(つのだじろう・画)と、大山道場から極真会館への刷新と世界進出や、主催する大会での場や他の格闘技と戦う高弟たちの活躍を描いた世界制覇編(影丸譲也・画)の、二部構成となっている。

第一部は大山倍達を主人公に、世界中を転々としながら各地の強豪と戦う様子を描いている。山篭り以後は、一貫して背中まで伸びた長髪の姿で描かれていた。極真会館を設立した第二部からは、ストーリーの軸が大山倍達から当時の高弟である大山茂・大山泰彦・中村忠・芦原英幸・山崎照朝・添野義二などにシフトしていく。これら高弟の一人である芦原には、大山道場の師範代・安田英治の武勇伝や安田のあだ名「ケンカ十段」の人物像を加え、準主人公として梶原がキャラクターを作り上げた。