のらくろの苦労

大日本雄弁会講談社(現・講談社)の雑誌「少年倶楽部」にて1931年から連載され、戦前の漫画としては稀有な長期連載となっていたが、1941年に内務省の役人から「この戦時中に漫画などというふざけたものは掲載を許さん」というクレームが入り、編集長がやむなく打ち切りにしたという。

日本の漫画の萌芽期に人気を獲得。当時は、雑誌だけにとどまらず子供向けの商品には次々にのらくろが登場した。現代のキャラクター商品のはしりともいえる「のらくろ墨」、楽器「のらくろハーモニカ」、筆箱、幼児用の玩具、ハンガーなどが発売された。著作権は、このような第二次的な商品にまでは法的規制の及ばない時代で、ほとんど原作者や出版社の無許諾商品である。これに関して原作者の田河は「ええじゃないですか、みなさんよろこんで使ってくれるんだから」と語ったそうだ。何て器が大きな人なんだろうか。